変電所とは?
変電所とは、電気の電圧を変える場所です。変電所には電圧を変える昇圧用変圧器又は降圧用変圧器があります。発電機で作り出される電気は電気抵抗によるロスを減らすために昇圧用変圧器で50万ボルトや22万ボルトという高い電圧にして送り出します。そして超高圧変電所、一次変電所、二次変電所、配電用変電所の降圧変圧器で、徐々に電圧を下げて使用箇所にあった使いやすい電圧にして工場や、家庭に届けられます。
高い電圧で電気を送ると、ロスが減るのはなぜ?
電流が送電線を流れるとき、電気抵抗により熱が発生します。この熱が電気のロスになるのです。電流が多いほど、熱は多く発生するので、電流が少なければ、ロスが少なくなります。同じ電力のもとでは、電圧と電流は反比例するので、電圧を高くすれば電流が少なくなり、電気のロスが減らすことができます。
変電所の主要設備
- 変圧器
- 変電所にある主要変圧器は、発電所などから送られてきた電気を昇圧または降圧して出力します。変電所の最も中心的な存在の設備です。
- 遮断器
- 遮断器とは、一般的にいうとブレーカーのことです。一般家庭にあるブレーカーは、電流が一定以上流れると自動的に電気を止める仕組みになっていますが、変電所の遮断器も、送電線に事故が起こると自動的に動作し、異常を防ぐ働きをします。また平常時にも、電力の送電や停止、切換を行うときに動作します。
- 断路器
- 断路器は、点検などの際に、機器を回路から切離したり、別の回路と切り換えたりする装置です。遮断器と異なり、電流が流れている状態では開閉できません。その為、回路を切り離すには、まず遮断器を開いて電流が流れていない状態にしてから、両端の断路器を開く必要があります。